家族で使うタスク管理のすすめ
タスク管理との出会い
私は、物事をすぐに忘れてしまう人間なので、なんでもメモにとらないと落ち着きません。 ふと気になった、爪を切る、靴下を買う、などの思いつきは、メモをしておかないと大抵忘れてしまうズボラな人間です。そんな私がインターネット関連の仕事をするようになり、ウェブを利用したタスク管理と出会うことになりました。紙を使ったタスク管理に比べると、翌日への繰り越しや、優先順位の変更などが簡単にできるので、生産性が格段にあがりました。なにより、タスクをチームで共有できる機能は、無くてはならない機能となっています。
家庭でも役に立つタスク管理
タスク管理は仕事でとても役に立つとともに、家庭でも役に立っています。靴下を買う、スーツをクリーニングに出す、番組を録画する、というような、日常のふとした思いつきの中には、自分だけではなく、家族にお願いしたい内容も含まれています。自分のしてほしいことを、家族に後から伝えてお願いするよりかは、思いついた時に、タスクリストに入れて、お互いに見られるようにすれば、意思の疎通が簡単に図れます。 そんなタスク管理の具体的な方法をご紹介します。
共有リストのはじめかた
まず重要なのが、家族の理解です。我が家の場合、妻はタスク管理にノートを使ってきた人間なのでウェブの管理に抵抗がありました。そこで、まずはじめに「今日やるリスト」と「受信リスト」だけ教えました。「今日やるタスク」は、文字通り、今日やるタスクが表示されます。「受信リスト」は、思いついたことがあれば、投稿するリストです。タスクに日時を入れておき、当日に「今日やるタスク」を実行するだけです。リストの内容が全て完了すれば、もうその日にやることはありません。気持ちよく寝ることができると言っています。まさか、知らぬ間にGTDを実践しているとは、本人もわかっていないと思いますが、まさに、ストレスフリーの生活術だと思います。
共有リストの一部をご紹介します
家族で利用している、リストの中からよく利用する3つをご紹介します。
食べたいものリスト 我が家の場合は、料理が好きなので、作りたい料理リストとなっています。今度ローストチキンを食べたいなぁという会話があれば、共有リストに、「ローストチキンを作る」と書いておきます。 発見した美味しい食べ物は、全部食べたい!という気持ちで書いています。
買いたいものリスト Amazonのウィッシュリストみたいなものです。日用品から、欲しいという希望を抱いた商品まで入れておきます。特に、日用品は、スーパーでの買い物リストになりますので、重宝しております。
デートリスト 日頃私のタスク管理に付き合ってくれているお礼やご褒美も兼ねてこのリストは大切にしています。夫婦生活のマンネリを防ぐためにも、会話の中で出てきた、行ってみたい場所やお店、イベントも常に共有リストに追加しておきます。今日はどこに行こうかと考える時に、行きたい場所がつまったリストがあるわけですから、その決断に時間はかかりません。先日は、リストの中にあった、「寄席を見に行く」を思いつきで実行しました。初めての体験でしたが、予想以上に面白くてお互いに満足でした。
やらないことを決めます
あと重要なのが、長らく放置されているリストについて、やらないという決断をすることです。その時は、やりたいと思っていたことでも、なかなか実行ができないものは、欲張らずに、思い切ってリストから削除します。新しいタスクは常に増えていきますし、人間の興味は常に変動するものなので、やらないことを決めるのはとても重要です。
ウェブツールを選ぶポイント
タスク関連を共有する為のツールは、自分達の環境に合わせて選ぶのがポイントです。
- AndroidとiPhoneで共有する場合は、両方にアプリがあること。
- WindowsとMacで共有する場合は、ブラウザで動くサービスであること。
- 複数アカウントで共有ができること。できない場合は、ひとつのアカウントを2人で利用することでも共有ができます。
その他、人により条件は変わりますが、私の場合は、GTDのタスク管理「Nozbe」を利用しています。日時が決まっているものは「Googleカレンダー」で共有しています。
おわりに
ウェブを利用した情報共有は、お互いに、ある程度のネットに対する知識が必要かと思っておりましたが、最近のスマートフォンの普及により、その敷居がだいぶ低くなったように思います。
それぞれの家族に合ったタスク管理で、ストレスフリーな生活を試してみてはいかがでしょうか。
写真: Flickr / doistrakh CC BY-NC-SA 2.0